「私にとって時計はアクセサリー。その日のファッションによって、纏うものを決めますね」
そう話すのは、世界中のコレクションで活躍中のモデル、冨永愛さん。ファッションへのアンテナが高い彼女のこと、さぞたくさんの“アクセサリー”を持っているのだろう、と思いきや「いえ、気に入った数本を、長く使うタイプです」という言葉が返ってきた。
「今コアに着けている時計はすごくシンプルで、色はシャンパンゴールド。もう一本は革のバンドで、文字板の大きいメンズライクなもの。今日みたいに甘くない格好であれば、後者のような男っぽい時計を合わせるかな」
日々時計を楽しんでいる彼女が、運命の一本と出会うシチュエーションは様々だ。中でもパリの蚤の市で見つけた懐中時計は、長く愛用し続けているもののひとつ。「懐中時計、憧れだったんです。ゴールドの手巻き式でチェーンが付いているんですけど、着物を着たときは帯の隙間に忍ばせてかっこよく時間を見たりして(笑)」
さらに彼女の場合は、相手を思って時計を選ぶこともある。「この間、4歳の息子に時間を教えるために時計をプレゼントしたんです。彼が好きな黒の、シンプルなものをセレクトしました」
起きる時間や寝る時間などを、時計を見ながら一緒に教えているという。最近はどんな時間にも“半”を付けるのが彼のブーム。「違うよ!」とじゃれ合うのも忙しい彼女にとって至福の時間だ。時計はこれからも、親子の歴史にたくさんの思い出を刻んでゆく。
今回の取材では、母親としての顔や素朴な一面を見せてくれた冨永さんだが、ひとたびファッションショーでランウェイを歩けば、やはり世界のトップモデルなのだと思わせる。
冨永愛
1982年生まれ。オリエンタルな魅力で国内外から注目を集める世界的なファッションモデル。FECモデルオブザイヤー賞を始め、数々の受賞歴がある。1児の母。
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