ターニングポイントとなったのは1992年『ミス・サイゴン』のエンジニア役。市村正親さんにとっては、劇団四季退団後、最初に出逢った役柄で初めて素顔の自分で演じた感触を持った。4年後には幼児から老人まで54役を演じ分ける『クリスマス・キャロル』を経験。その後も実に幅広い役柄を得てきた。「どの役もその魂に向き合い、自分の年齢もその都度変わっている感じ。役と出逢って自分が変化するうちに、いつの間にか年のとり方が人と違ってきたのかもしれないね。」47年間、常に目の前の役柄に真剣に取り組んできた。
「先のことは計算しない。だから全然疲れないよ」と話す市村さんは、仕事だけでなく、自宅でお子さんと遊ぶのも、朝起きて花に水やりするのも、出逢うことすべてに向き合いながら時間を重ねることが、もっとも自然な流れだと感じている。
市村正親
1949年埼玉県生まれ。1974年、劇団四季に入団。以後、看板俳優として活躍。1990年に退団後はテレビや一人芝居など幅広く活動。次回作はミュージカル『キャンディード』(6月2日~27日<帝国劇場>)。
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